2004年 10月

  金八先生・第6シリーズ

このごろは、再放送されている「金八先生」を時々録画しながら見ている。 よく「金八先生」を見ているわけではないけど、この第6シリーズはやっぱり一番印象に残る。主題歌の「まっすぐの唄」も好きだ。そして、性同一性障害も大きなテーマになってるから…。

鶴本直の気持ち、痛いほど伝わってくる感じがする。 ボクからは、男女逆の立場のようになるんだけど…。 今日は11話の「ワタシは男?それとも女?」を見たけど、とても心が痛くなった。 ネタばれになるから詳しいことは書けないけど、あの『フォーク』のシーンはちゃんと見ていられなかったよ…。

普段は大丈夫だと思っていても、性別を強く思い知らされる時は、ボクも時々感情が止まらなくなったりするよ…。

  リニューアル

涼しくなって過ごしやすくなってきた今のうちに、 今度こそホームページのリニューアルをしたいと思っている。 今まで何度もこういう風に日記に書いてきたのに実行できなかったけど…。
以前書いたころの気持ちから少しずつ変わってきたから、それを書いていきたい。 書き溜めてきた文章がなかなかまとまらないけど、まとまらないままでもいいからHPにも載せていこうと思っている。

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9月の日記、途中で書いてない日が続いているけど、日記帳を見ながら書き加えていきたいと思う。

  9月16日~9月23日の日記

9月は心が大きく揺れ動くことがあって、ネットをしないことも多かった…。 それで日記も書かなかったんだけど、その時に思っていたことは大切なことばかりだったので、日記帳に書いてあったことをこの日記にも書いておくことにした。

やっと冷静に振り返ることもできるようになってきたけど、書きながらその日その日の気持ちを思い出していた…。

  ◎ 目に見えないことと見えること

今日の金八先生は「直と政則(2)」。
真実を話すことは、聞いている人にもその重さを背負ってもらうことでもある。

見ていながら、カミングアウトしたころの自分を思い出していた…。
ボクも自分の性別のことなどの話をたくさんの人に聞いてもらってきた。 それまでは現実でもネットでも友だちと呼べる人はいなかったけど、その「真実」を受け止めてくれる大切な友だちもいることが実感できて、それが大きな心の支えになっている…。 重い気持ちもだいぶ軽くなってきた感じがして、それが現実の中で起こっていることだから、それもうれしくて…。

空想から現実に少しずつ心が向いてきているのも感じてきた。

でも…。
今でも日常のほんの些細なことで気持ちが崩されるように感じることも多い。 体を見ずに一日を過ごすのはできないから…。 鏡を見ることも必要最小限にしているけど、テレビやモニターや窓ガラスに写ったりするのを見ても…。

1年以上前になるけど、髪の短くなった自分を見て、持っていた鏡を叩きつけてしまったことがある…。 100円均一の小さな鏡だったし、まわりのプラスチックの部分が欠けただけで済んだ。 髪が長くなってきたこともあるし、今ではそんな風にまではならないけど、まだはっきりとあの時の気持ちも覚えている…。

現実のうれしいことだけでなく、うれしくないことまで見えてくるようになるのが嫌で、また目を背けようとしているのかも…。

ボクにも自分の気持ちと相手の気持ちが結びつくように思えることだって、もちろんある…。
それでも…。
目に見えないけど確かに現実にある心のつながりよりも 現実にない空想の『魔法の薬』の方を選びたいと思っている…。

人の間で生きていく「人間」じゃなくて、「人」のままでいいと思ってるのかも…。
支えてくれてる友だちがいるのはよく分かってるはずだし、うれしいことだと思ってるのに…。

目に見えないものが大切だと考えてるつもりなのに、目に見えることばかり気になってしまう…。
頭の中で考えることはできるけど、心から感じてないのかな…?
恋愛感情もどんなのか想像できないできているし…。 言葉を考えてるだけでなく、素直に感じられるようになりたいよ…。

  ◎ 「金八先生 6」#21「鶴本直」

金八先生「鶴本直」を見た。
前の再放送のときは途中からだったので、最初から見られたのは今日が初めてだった。 直の言葉、ボクの心にも「まっすぐに突き刺さる」ような感じだった…。 クラスのみんなに支えられて、自分の望む体に向かって歩き出せて、本当に良かったと思った…。

( 以下、文中の“ ”の中は直の言葉の引用でもあります。)

ボクは立場は反対だから、“立ち小便したい”なんて望まないけど…。 自分の体のことを“全然違うぬいぐるみを着ているみたい…”という風に感じるのはよく分かる感じがする。 それから、“化け物”ではないという気持ちとか、“自分になりたい”という気持ちも…。

ボクも「似合わない服を着てずっと過ごさなければならない…」という風に感じている。 起きてるときも寝ているときも着替えられないし、裸になっても脱げない「もの」だけど…。

黒板で書かれていたように、ボクのことを説明するとどうなるのか改めて考えてみた。

セックス(生物学的性)が男性で、ジェンダー・アイデンティティー(性自認)が中性。 男らしさや女らしさは特に意識しないから、ジェンダー(社会的性)も中性になるのだろう。

胎児の初期の脳は男女どちらでもなくて、体の性別が決まってから脳の性別が決まるまで、10週間の時間差があるということだった。
男の子の場合は体が「男」になった後、10週間かかって脳が「男」になるということになる。
( 体:♂ ―― 10週間 ―→ 脳:♂ )

だから、男女どちらでもない状態の脳がそのままどちらにも変わらないことだって、きっとあるのだろう。
そして、ボクはそのタイプなのかも知れない。
どちらの性別にも思えないのは、性格から来ているのかも知れないとも思うんだけど…。

「性別」は男女2色しかないのではなくて、グラデーションのようにみんな少しずつ違う色だから、はっきりとした境界線はないと思う。 だから、ボクは自分が特別な性別だという風には思っていない。

お化粧や女性の服装だけでいい…とは思えない。 第一、鏡が嫌いなのにお化粧なんかできるはずがない。 女性の服装で女性に見えれば満足というのではない。 (ボクはそれでも男性にしか見えないけど…)

自分の体や体の感覚は嫌だと思っている。 体に少しでも男性的な所があるのは嫌だし、体の嫌な感覚(男性的なHの感覚?)も残したいとは思えない。 Y染色体が全部なくなればいいと思う気持ちはずっと続いている…。

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ホルモン剤を飲むようになってから、上の方は少しだけふくらんで下の方は小さくなったからそれで違和感は確かに減った。 ただ、明日でちょうど2年になるけど、この1年以上はほとんど変化がない。 自分だけでコントロールするのでは上手くいかないこともあるだろうし、自分の体が今どうなっているのか、もっとよく知りたい。

ボクは性同一性障害とは診断されていないけど、診断されたとしてもされなかったとしても、ボクはずっとボクのままで変わらないと思っている。 でも、自分で薬を飲んでたまに健康面だけをチェックするというのがこれから先もずっと続くことを考えると、大きな不安も感じる…。 専門の方の力を借りたい気持ちもどんどん強くなっている。 自分の望む方…「心に合う体」に向かってもう少し大きく歩き出していきたい。

大切なもの、なくさないようにするためにも…。

  ◎ 誕生日

今日、いつも通りに誕生日を迎えた。

生まれてから468ヶ月になった。自分でも信じられない感じもする…w ただ、精神年齢はだいぶ前からほとんど止まっているし、これから先もあまり変わらない感じもする。

「サンキュー」(39)の気持ち、これからも忘れないようにしたいな…。 (けっこう前に思いついてしまったので、書いちゃった…w)

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ボクの気持ちの性質を一言で表すと、ニュートラル(neutral)という言葉がピッタリな感じがする。 「中立、どっちつかず、無性…」など色々な意味があるけど、どれも当てはまっている。 外からの力が加わるまで自分からは動かないようなところもある。 車のギアもずっとニュートラルのままでは全然動かないから…。

自己分析して考えてばかりで実際には行動しないことや、 自分でも本当はどう思っているのか分からなくなって矛盾することも多い。

何でも受け入れるようにしてしまうと、大切なものも見失いやすくなってしまうのかも…。 体のことも大切だけど、ボクの心を見てくれている大切な友だちとの心のつながりだって、もちろん大切なものであることは間違いない。 ボクにとって何が大切で何が大切でないのかもよく考えていきたい。

もっと気持ちを自然にしていられるようになれたらいいな…。 そのためにももっと自立した人間になっていくようにしたいな…。

  九百九十九里

たどり着けないことは分かっていても、まず一歩歩き出してみよう。

千里は無理でも「九百九十九里」を目指していこう。

近づいていく実感があれば、きっと歩くことも楽しめるようになれる。

まわりのきれいな景色に気づいて感動して、大切なものだと思えるようにもなれるはず…。

  (無題)

友だちと話をした。 最初は少しだけ話すつもりだったんだけど、長い間話した。 途中で眠くもなったけど、話せて良かった。

  日記の整理

今まで書いた日記の整理をする。 日付順に並び替えて、カフェに書いた日記をこちらにも追加していく作業。 簡単だと思ったけど、どれを追加すればよいのかを考えるのが大変だった…。 今日になってやっと6月から9月まで終わった。

書いていた時の気持ちも思い出した。 「w」をたくさん使いすぎていたのにも気づいた…w (←こんな風にw) 使いすぎは良くないことにも気づいた。

  ◎ 「半透明の壁」

部屋に一人でいる。
時々外をのぞいたりするけど、そこは自分には縁がない所のように見える。
特に出て行きたいとは思わない。

ある日、みんなにボクがここにいることを思い切って知らせた。
遊びに来てくれる人もけっこう多くなった。
遊ぼうと言われるのはうれしいから、みんなと遊ぶ。

部屋に来てくれる人と話すときに自分のことばかり話す。
誰に対しても同じように、自分のことを深く知って欲しいと思う。
でも「自分の言葉」を伝えるのが難しい感じがする。
自分で実感していないことでも、読んで覚えていることを話してしまったりする。

相手が誰であろうと相手の様子がどうであろうと、そういうことは関係ない。
聞いた相手がどう思っているかということにも、気づきにくい。

みんなが部屋から出ていった後、ボクはどうしたらよいかよく分からなくなる…。
ボクの方から遊びに行けばいいのだろうけど、そうしたい気持ちになかなかなれない。
相手の部屋がどうなっているかということが、なかなか想像できない。

相手の立場に立って考えずに、傷つけるようなことを言ってしまう。
自分ではそのことになかなか気づけずに、後になってから分かる…。

何もしないと距離が空いちゃうし、何かしようとすると距離が近づきすぎる…。
自分から近づきたいと思っても、距離感がつかめない…。

自分と相手との距離感があいまいだ。
間に「半透明の壁」がみたいな感じがする。
よく注意しないと壁があるのに気づかずにぶつかってしまう。
そして、そのまま自分の所に引き返す…。

誰とでもではなく、本当にボクのことに関心がある人だけと遊びたいと思うようになる。
ボクの中に隠されている「トゲ」で傷ついたとしても、
それでも近づいてきてくれようとしてくれる人…。

自分自身のことばかり関心が向いている時でも、
そういう大切な人がいることも忘れないでいたいと思う。

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数日前、ふとしたことで「アスペルガー症候群」というのがあることをネットで知った。 色々なページを見てどういうのか調べたけど、ボクにも思い当たることがとても多かった。 まるでボクの心のことをそのまま書いているんじゃないかと思うくらいだった。 (当てはまらないと思えるのは怒りっぽくなることくらいかな…?)

子供のころ、まだ自閉症のことをよく知らなかった時には、自分もそうなんじゃないかと漠然と思っていた。 後でよく知るようになってからは違うみたいだと思ってきたけど…。 そのスペクトラム(グラデーション)の中に、たぶんボクも入っているのだと思う。

今まで自分でもなぜなのかよく分からなかったことが分かってきて、すっきりした感じもしている。 短所に気をつけて、長所を伸ばすようにしていくようにしよう。

▼ インターネット参考資料

     高機能自閉症・アスペルガー症候群の理解と援助
     アスペルガー症候群の子どもの理解:教師のための指針

  (無題)

今日も「アスペ」のことについて調べた。 Aセクシャルとか、中性で男女どちらとも思っていないというのは、性別のせいだと思っていたけど…。 本当はそうではなくて、単に人に触れられるのが苦手ということと、まわりに溶け込めないことから生まれた考えなのではないかとも思った。 でも、女性ホルモンで男性の性欲がなくなってからは、自分らしい自然な気持ちでいられるように感じているのも事実だ。

ボク自身はやっぱり「個性」と感じていることに変わりはない。 でも、その個性が時々誰かを困らせることにもつながりやすいと思うと…。 とにかく気をつけて良いところを伸ばすようにしていきたい。

  中学生日記

昨日録画して置いた「中学生日記」を見た。 女子の制服を男子が、男子の制服を女子が着たりする話だった。

> 男らしくしようと女らしくしようと何を着ようと
> 自分は自分であることに変わりはない。
という言葉も印象に残った。

確かにボクもそう思う。 でも…。 やっぱり女の人の服を着ていても自然に見えるようにもなりたいな。 贅沢だとは思うけど…。 いつも外見を意識しながら過ごすのはやっぱり嫌だな…。

  TVアニメ

このごろはテレビを見たり、マンガを読んだりしていることが多い。
今見ているアニメの中では、「ガンダムSEED DESTINY」「 KURAU 」「ローゼンメイデン」が特に楽しみにしている作品だ。 それから「うた∽かた」もこれからも楽しみだ。 オープニングやエンディングの歌も良い。 UHF局の放送なのがもったいないくらい。

放送直前に気づいたので何とか見逃さずに済んだ「ブラックジャック」にも期待している。 原作通りなのでどんな話なのかは全部分かっているけど、話を思い出しながら見ている。

  3つのポイント

「アスペルガー症候群」のことを知ってから、色々な資料を探して読んでいる。 ポイントになるのは次の3つだということも分かった。

(1) 社会的関係
(2) コミュニケーション
(3) 想像力と創造性

これからの自分のためにも役立てていければいいなーと思っている。

▼ 参考リンク

『アスペルガー症候群を知っていますか?』ウェブ版
日本自閉症協会 東京都支部
よこはま発達クリニック

  ◎ 「くもりガラス」

新潟中越地震のニュース、今でもよくテレビで見かける。 他の番組を見ていても何度も何度もニュース速報で出るくらい、余震がとても多い。

震度6レベルの余震の時はこちらでも大きな揺れを感じた…。 昨日の10:40ころの余震の時では、何日も経っているので他の場所が震源かと思ったくらいだけど…。

地震直後に車の中で揺れたショックで亡くなった赤ちゃんや、車ごと土砂崩れに巻き込まれて亡くなった親子のことなど、とても痛ましい感じがする…。 (2歳の子が助け出されたのは良かったけど…)

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このところ朝晩は特に冷え込んできたので、早めに寝ることが多くなってきた。 布団に入るまでの間は、カンガルーの着ぐるみで暖かく過ごせるけど…。(笑)
ぼんやりと考え事をすることも多くなってきて、いつの間にか自分のことばかり考えてしまっている。 考えすぎは良くないのは分かっているんだけど、自分ではどう行動すればよいのか分からないような感じもする…。

前に日記で「半透明の壁」のことを書いたけど、自分の心の周りは「くもりガラス」になっていると言った方が分かりやすいかも…。 外に何かあるのは分かっているんだけど、中からはぼんやりとしか見えなくて、それが何なのかははっきり想像できないような感じ…。 くもりガラスの窓を開けて外を確かめればよいのだろうけど、自分で開けたらいいというのがずっと分からなかったような感じ…。 誰かに教えてもらって、ようやくそのことにも気づいたのはいいけれど、今度は開け方が分からない。 外の世界が自分にとっては合わないことが多過ぎるような感じもするし、自分がどう見られるのかもとても気になる感じもする。 自分の姿を誰かに見せたい気持ちも強くないから、このまま外に出なくてもいいかも知れないという風にも思うこともある…。

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アスペルガー症候群的な性質もボクには「個性」みたいなものだと思えるので、特にネガティブにはなっていないんだけど…。 何でも自分の心の性質のせいにしては良くないし…。 あと、いつも考え込んでばかりいる訳ではなくて、楽しく感じることだってあるしね。 アニメやマンガなどで好きな作品に触れているときとか、ボクの心にも「感じる」部分があるように思える。 純粋に、本能的に感じているのではないとしても…。 人の心に触れるような時間、それが持てるのはやっぱり良いことだと思う。

  風邪気味…。

ここのところ、しばらく風邪気味。 のどがいがらっぽいような感じはしばらく前からあった。 今年の風邪はのどからくるようだし…。
今日は昼寝をしたりして休んでいた。 これからはまた良くなってくると思う。

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